『北斎展』に行ってきた
『北斎展』に行ってきた_d0026603_14313179.jpgいわし嬢のブログやらほぼ日で読んでから、行こう行こうと思いつつも……おしせまってしまいました。 『北斎展』国立博物館12/4までです。行ける方は、会社をさぼってでも是非行くべし!!!

そういう私は、金曜日夜20時まで開いているということでまず滑り込み見学をし、「これは娘にも見せねば」と、2日券を購入し、翌日も馳せ参じた口です。もっと早くにゆっくり見ておけば良かった、、、と悔やまれます。(かぼちゃの絵とか無かったし……)










『北斎展』に行ってきた_d0026603_20172949.jpg『富嶽三十六景』はさすがに長蛇の列でしたね。隙間から見る手法で、短い背丈をピョンピョンしてる私には、混雑している美術展ほど苦痛なものはありませんが・・・・。要所要所見て、気に入ったものはまた戻る方式で頑張りました。

気に入った絵は、写実的な動物や植物の絵ですかね。。写実とは言え、ユニークな部分を抽出して描くのは現代のデザイナーか漫画家と同様ですね。まことにおもしろい亀とか蛸とか鯉とか虎の顔に遭遇して、笑ってしまいました。美人画や花魁の風情は、昨今読んだ本の影響で「ふむふむ」と歴史的な背景やらを感じつつ見ることも出来ましたし。

初摺り(sho-zuri)と後摺りでの色の違いは、「別物」と思うくらい違うのですね~。藍染めの一番染めとかめのぞき色になるくらいの色の違いを彷彿ささせるくらい「ブルー」の色が違ってきますね。でもこのブルーって、日本の藍色とはまたちょっと違う趣を感じます。地中海の深い海の色(見たことないけど)のようなPrussian blueというのかな。絵はまことに日本的なんですけど、この色によってあまり古さとか日本的なイメージが感じられない。

夜一緒に行こうとして来られなかった友人は「メトロポリタンで見たことあるわ……」というほど、諸外国の美術館からの借り物展示が多いのはまことに残念ですけどネ。昨年の円山応挙といい古き良き日本の美意識には恐れ入るものが多いです。
Top▲ | by bonneidee | 2005-11-27 14:31 | review
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